2024年 1月 25日(木)、豚の膵臓・腸管を用いた膵空腸吻合・胆管空腸吻合ハンズオン(ドライラボ)が開催されました。
このセミナーでは、肝胆膵高度技能指導医・専門医の指導のもと、5~9年目の若手外科医12人が胆管・膵臓・腸管モデルを使用して、胆管空腸吻合および膵空腸吻合の練習を行いました。
膵臓手術後の膵液漏は、入院期間の延長や腹腔内出血などの致死的な合併症につながることがあります。そのため、肝胆膵外科医にとって膵空腸吻合は必須の技術であるにもかかわらず、若手外科医に任される機会は少なく、修練が積みにくいのが現状です。このような状況の中で、シリコンモデルだけでなくブタの生体組織を用いたトレーニングの機会を提供していただき、大変貴重で有意義な時間を過ごすことができました。このような企画の継続を強く希望します。
これまで膵空腸吻合の手技を実際に経験したことがなかったので、モデルを使用したトレーニングを通じて、手術を行う際の術者の視点を実感することができました。複雑で繊細な手技の中で、糸裁きや術野の展開など、助手にしてほしいことや術者が何を考えているのかを体感的に理解することができ、実践的で記憶に残るセミナーでした。
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