臓器移植

転移性肝がん

「いかに手術に持ち込むかがポイントとなり、オプション(手術の工夫)の多さが決め手となります。」

1.転移性肝がんとは?

転移性肝がんとは、肝臓以外の臓器にできたがんが主に血液の流れに乗って肝臓にがんの塊をつくることです。特徴として、進行したがんに起こり、肝臓に多発することや再発することが多いとされております。様々ながんが原因となることが知られていますが、最も頻度が高いのは大腸がんです。大腸がんの肝転移の場合には、積極的な治療によりがんを取り除くことができれば、生命予後の改善が見込まれます。

最も代表的な転移性肝がんは大腸がん肝転移ですが、その他にも胃がん、膵臓がん、腎がん、胆道がん、乳がん、そしてGIST(消化管間質腫瘍)や肉腫という特殊ながんなどまで様々です。これらは大腸がんに比べると頻度は低く、ごく限られた条件の中で手術が可能となります。手術の適応は大変難しく、患者さんの個々の状態から総合的な判断が必要となります。当科では他領域の診療科と協力して、一つの診療科の枠に留まらずに、手術以外の選択肢も含む横断的な治療を提供できることが大きな特徴です。治療をご希望、ご検討されている方は、是非お気軽にご相談ください。


2.大腸がん肝転移

1.大腸がん肝転移とは?

2.症状

3.検査・診断

4.治療方法

(a)手術

・ナビゲーション手術

・腹腔鏡下手術

(b)手術+熱凝固療法(ラジオ波焼灼システムを用いた腹腔鏡補助下肝切除術)

(c)全身化学療法(抗がん剤)

(d)集学的治療

5.治療成績


参考文献:

1.Ambiru S, Miyazaki M, lsono T, et al: Hepatic resection for corectal metastases : analysis of prognostic factors. Dis Colon Rectum 42(5):632-639, 1999
2.Kokudo N, Tada K, Seki M, et al: Anatomical major resection versus nonanatomial limited resection for liver metastases from colorectal carcinoma. Am J Surg 181(2): 153-159, 2001
3.Sugawara Y, Yamamoto J, Yamasaki S et al : Estimating the prognosis of hepatic resection in patients with metastatic liver tumors from colorectal cancer with special concerns for the timing of hepatectomy. Surgery 129(4): 408-413, 2001
4.Takahashi S, Konishi M, Nakagohri T et al: Short time to recurrence after hepatic resection correlates with poor prognosis in colorectal hepatic metastasis. Jpn J Clin Oncol 36(6): 368-375, 2006
5.Minagawa M, Yamamoto J, Kosuge T et al: Simplified staging system for predicting the prognosis of patients with resectable liver metastasis: development and validation. Arch Surg 142(3): 269-276: discussion 277, 2007
6.Tanaka K, Shimada H, Ueda M et al: Role of hepatectomy in treating multiple bipolar colorectal cancer metastases. Surgery 143(2): 259-270, 2008
7.Kato T, Yasui K, Hirai T, et al: Therapeutic results for hepatic metastasis of colorectal cancer with special reference to effectiveness of hepatectomy: analysis of prognostic factors for 763 cases recorded at 18 institutions. Dis Colon Rectum 46(10 Suppl): S22-31, 2003


●○メディア紹介○●


板野 理 医師より、肝臓がん・肝移植についてご紹介しています。


・記事1:肝臓がんの治療-肝臓がんの性格に合わせた治療の重要性

・記事2:肝細胞がんとは-集学的治療と診療科間の連携

・記事3:肝臓にがんを残さないために-肝細胞がんの局所治療(1)

・記事4:肝移植や放射線治療が適応となる場合とは

・記事5:カテーテル治療とは-肝細胞がんの局所治療(2)

・記事6:肝胆膵領域の腹腔鏡手術の課題と打開策

・記事7:領域横断的内視鏡手術エキスパート育成プログラムとは-肝臓がん外科治療の最前線(1)

・記事8:術前画像シミュレーションの進化-肝臓がん外科治療の最前線(2)

※ 医療情報サイト『MedicalNote(メディカルノート)』インタビュー記事(2015年12月掲載)へのリンクです。



ページトップへ